データ伝送するためには有線(ワイア)が一般的ですがワイアを張ることのできない場所や物理的に配線が無理な場合があります。弊社の最初に手掛けた無線は走行中の電車への無線伝送装備でした。走行している電車への無線は有線の場合より周りから色々な干渉、妨害を受ける為、あらゆる可能性を想定したエラー制御を行なわなければなりません。電波による無線伝送ではワイヤの時とは比べ物にならないくらい、ノイズ、干渉、減衰などのエラー要因が多いのが普通で、何らかのエラー対策を施さなければなりません。その方法には色々考えられますが、その処理レベルは設計するシステムとのバランスの問題(用途、コスト、時間、技術)になります。私達は携帯電話の音声が多少ノイズが乗ったり途切れたりしても平気で使っていますし、テレビの画面が多少ちらついても我慢してしまいます。しかし無線コントロールしている機器の場合を考えてみると、伝送エラーのため誤動作が起これば、重大事故の発生や貴重なデータを失ってしまう危険性があります。無線機器を設計する立場としては目に見えない敵と戦う戦士のようなもの。弊社では技術と知識を結集し、磐石の開発姿勢で対応しています。
 実 績
無線デ−タ転送装置
設計、製造